tanagokoro(たなごころ)は、森本 雅彦さんが生み出した、
iPhoneを乗せるだけで、すばらしい音になる、電源いらずの木製スピーカーです。
iPhone 4、5、6に対応しています。
木製のスピーカーから出てくるのは、なんとも言えない、柔らかく、味わい深い音です。
生演奏のような、レコードのような、ぬくもりのある音で、
電源を使うスピーカーと比べても、音質的にも劣らず、
軽やかなんだけど、まろやかで、深い味わいがあります。
電源を使わないのに、音量も十分なので、電気いらずの、エコなスピーカーです。
小さいので、ひょいっと動かせて、机の上や、床や、屋外や、いろんな場所で楽しめます。
森本さんは、本職はガラス職人ですが、
自分自身も、バンド活動や、ちょっとした作曲を行い、
音楽好きが高じて、自分の事務所の隣に、ガラスの音楽ホールを作ってしまいました。
音の反響を考え、木とガラスが融合した居心地の良いスペースは、
近所のミュージシャンや、楽器作家たちが集い、
楽器の練習をしたり、ライブを行ったり、お茶やお酒を楽しむ場になっています。
そんな森本さんが、ひょんなきっかけから、iPhoneスピーカーの制作に取り組み、
職人ならではの、凝り性の性格から、
2年間で、100個以上の試作品(プロトタイプ)を作る中で、どんどん音質が高まり、
感動的な音が出るまでに達しました。
iPhoneから、電源なしでここまでの音が出ることに、誰しもがおどろくでしょう。
良い音の秘密は、たくさんありますが、まずは、板の薄さ。
tanagokoroの内部には、薄い板で、11の部屋が作られていて、
この11の部屋を通るほどに、音が反響し、どんどん良い音になっていきます。
0.25mmずれるだけで、音が全く変わってくるという、緻密な世界。
ひとつひとつ、手作りで、まさに職人技のスピーカーです。
まずは、板を2.5mmの厚さにスライスすることから始まります。この薄さにスライスすることは、かなりの職人技だそうです。この工程は、森本さんの友人の木工屋に、無理を言って、やってもらっているそうです。
カットします。
カットされた木片です。
tanagokoroは、この18個のパーツからできています。
台紙を使って、木片の接着する部分に鉛筆で印をつけていきます。
木工用の接着剤で、組み立てていきます。
はみ出た接着剤は、丁寧に拭き取ります。
パーツの組み立てが完了したら、
ずれないように、養生テープで固定して、乾燥させます。
接着剤が乾燥したら、養生テープをはがし、
機械を使って、おおまかにヤスリをかけます。
さらに、丁寧にヤスリをかけて、滑らかにしていきます。
塗料で、色を塗っていきます。
こだわって、天然の塗料を使っています。
長い道のりを経て、ようやく完成です。
ひとつひとつ、手作りで、できあがります。